現実世界で正義が負ける瞬間を見た時、それが自分ごとでなくても、それが海の向こうの出来事であっても、結構本気で鬱っぽくなってしまう自分がいる。
話が飛ぶようだけど、その意味で少年漫画はフィクションではあるけども、最後に必ず正義が勝つ。
友情、努力、勝利というのをネタにする人もいるけど、俺はこれがなかったらもっと凹んでいると思う。
せめて少年漫画の枠の中でくらいご都合主義でいさせてほしい。
正義も悪も視点の問題だ。
分かっていても、人をどうしようもなく打ちのめす悪というのは、実際にこの世界のそこかしこに存在している。
友情、努力、勝利に頼らなくてもいい人は、世界の暗い部分を見てみぬふりをしているか、考えることをやめたか、他に何か自分の精神を落ち着かせてくれるヒーローがすぐ側にいるかのいずれかなのだ。
「いるかい。そんなもん。漫画の世界だ」
「ヒーロー見参!」